京焼「初代 幹山伝七」作 藍繪深皿20客(裏印「大日本幹山製」) 2024

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幕末~明治の京焼の名工「幹山伝七(かんざんでんしち)」作「藍繪深皿(あいえふかざら)」20客、共箱入りです。共箱の蓋に、「藍繪深皿弐拾人前」「岡崎 石田?」の箱書き、高台内に「大日本幹山製」の在銘。「藍繪(絵)」とは、「藍摺(絵)あいすり(え)」と呼ばれる藍色 の 濃淡で摺った江戸時代の浮世絵版画の一様式ですが、藍色の模様を焼成した磁器もそう呼ばれるようです。ちなみに、伝統的な染物「藍染(付け)」と色合いが似ていることから、藍色や青色で文様が描かれた磁器を「染付」と、中国では「青華」と。次の【】はネットからの引用です。【「幹山伝七(1821~90年)」は、尾張瀬戸の出身。彦根藩窯湖東焼に招かれその廃窯まで勤めた。1862年京都霊山(東山区)に移って磁器製造を起業、その後、次第に頭角を現す。1871年宮内省御用品を調製、72年の京都博覧会の際に明治天皇より御買い上げの栄を賜る、73年オーストリア大博覧会にて銀牌賞受賞、などで名声は内外に広まる。製品には「幹山精製」「大日本幹山」の銘を用い、大日本と冠したのは外国輸出に応じたもの。1885年に幹山陶器株式会社に改組、組織内の問題で89年会社を解散、工場売却、幹山はその後自宅で製作するも、翌90年(明治23年)亡くなる。当代「幹山伝七」は六世?】共箱の汚れ傷みから相当の経年品で、在銘が「大日本幹山製」であり、上の略歴から初代の作品と考えられます。その名声が海外でも知られるきっかっけとなったオーストリア大博覧会からは、約150年の経年です。出品の「深皿」はその当時の製作と考えられるアンティークな染付磁器ですが、見込みには桐と菱十字文が、胴には鳳凰と麒麟が、繊細に丁寧に描かれています。製造由来の凹みや黒点が所々に。縁一ヶ所の小さな欠け(写真17)以外に汚れや損傷はほぼなく未使用に近い美品です。なお、写真10他に見られる黄のモヤは汚れではなく、撮影によるもの。大きさ(㌢)重さ(㌘)の平均値です。高さ3.3、口径15.4、高台0.6、底径10.0/重さ249(209~276)/京焼の名工「幹山伝七」作「藍繪深皿」です。在銘に「大日本」と冠された(輸出用?)明治初期の初代の作品と考えられます。未使用に近い美品です。アンティークな「藍繪深皿」の良さを食卓で味わっていただければ幸いです。

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